地域猫のことと、猫を守るための試みと

みなさんは『地域猫』という名前はご存じですか?
少し前から電車でも『地域猫』の広告が出されているので、
名前は見かけたことはあるかもしれませんね。

一方『野良猫(のらねこ)』といえば、聞いたことはあるでしょう。

ただこの『地域猫』と『野良猫』、厳密には違うのです。

どう違う?野良猫と地域猫

まずは『野良猫』と『地域猫』について簡単に説明します。

[野良猫とは]
人が生活している地域で、
(人がご飯をあげていたとしても)人が直接飼っていない猫のことをいいます。
[地域猫とは]
直接、人または地域のコミュニティで飼っている猫を地域猫といいます。

しかし、そもそも「飼っている」って、どういうことでしょう?

ここでの「飼う」は管理するという意味だそうです。
地域猫については「地域の理解と協力を得て、地域住民の認知と合意が得られている、
特定の飼い主がいない猫」と定義されているようなのですが、
「地域住民の認知と合意を得る」というところが、なかなか難しい問題でもあるのです。

動物を飼うこと、動物と共に生きること

今、さくらペットクリニックに
来ていただいている飼い主さまや
このサイトをご覧いただいている方は、
「動物を飼う」ということに対して理解をいただいています。

しかし、日本ではペットを飼っている方はまだ全体の3~40%もいません。
つまり6割、7割の方が動物を飼っていないのです。
もちろん、飼いたくても飼えない事情がある方もいるのですが、
当然のことながら、動物の存在や生態などに寛容ではない方もいると思うのです。

以前、私はブログで獣医師を志した理由について書きました。
いわゆる虐待など…
近年、動物愛護法が制定されて罰則が厳しくなったとはいえ、
まだまだ野良猫や地域猫に対して、
牙をむけてしまう人もゼロにはならないのだと思います。

そして、人間社会と動物社会の共存が必須の現代において、
この野良猫・地域猫問題はなかなか簡単には解決できない問題だと考えます。

さくらペットクリニックの望みと試み

これ以上望まれないことを少なくするために、
避妊・去勢手術等を含めた活動に積極的に取り組んでいこうと、
さくらペットクリニックでもその試みを続けています。

佐倉地域で、もちろん佐倉以外でも、このような猫の保護活動や
TNR活動(Trap・Neuter・Return:望まれない命を無くす活動)を
行っていらっしゃる方は、遠慮無くご相談ください。