獣医師が伝えたい、紫陽花の中毒の話

6月に入り、梅雨の季節になりました。
雨が続いて気分も晴れてこず、すこしばかりテンションを上げたいところですよね。

たまにはきれいなお花の話でも、しようか、な。

佐倉・酒々井でも、綺麗に咲き誇る紫陽花だけど

この時期は紫陽花が非常に綺麗に映える季節ですね。
「今週何のお花を見に行く?」「そうだ、あじさいに、しようか!」と
あちらこちらでOYG(おやじ)ギャグを耳にする季節でもあります(^^;)

紫陽花はもともとメイドインジャパンとのこと。
海外に輸出され、そして逆輸入されて日本で広まり人気が出たそう。
今や世界中で人気が高いフラワーですね。

紫陽花はいろいろな大きさ、形、色を目にします。何種類くらいあるかご存じですか?

その数はなんと!3,000種類にもなるそうです。
また花言葉も色によって違い、今年の流行色であるピンク色の紫陽花は「元気な女性」「強い愛情」、
青や紫色の紫陽花は「辛抱強い愛」「無情」「冷淡」、白は「寛容」などだそうです。
紫陽花は好きな方も多いと思います。とても癒やされるフラワーですよね。

佐倉市では「佐倉城址公園」や「DIC川村記念美術館」など…
酒々井町は、近くの「宗吾霊堂」が紫陽花を楽しめるスポットとなっているそうです。
ぜひとも足を運んでみていただいて、この時期を存分に楽しんでくださいね。

紫陽花の「誤食」と「中毒」には気をつけて

ただし、紫陽花はいいことばかりではありません。
(ここからようやく獣医ブログらしいお話に入ります…)

紫陽花には毒性成分が入っています。
食べる、もしくは誤って口にいれてしまうのはキケン。
人間も、ワンちゃんも、猫ちゃんも嘔吐、下痢、痙攣、麻痺などの中毒を起こしてしまいます。

この毒性成分、青酸配糖体や植物アルカロイドの可能性をいわれてはいますが、実はまだはっきりとわかっておりません。
そのため治療法も確立されていないのです。

これからいろいろな食中毒に、気を付けなければいけない時期になります。
ただ「紫陽花のことはよく知らなかった」という方も、いらっしゃったのではないでしょうか。

お散歩中などに口にしないよう、よく気をつけて見てあげてくださいね。