食欲の秋…でも「中毒」にはご用心

ここ数年、猛暑の日が多くなり、また長く続いているように思うのは気のせいでしょうか…。

ただここ最近、ようやく涼しくなり、お散歩日和の日が多くなっているのは嬉しい限り。
ようやく、秋が訪れてきたように思います。

読書の秋、行楽の秋、そして食欲の秋。
ただ人にとって美味しいものでも、ワンちゃんや猫ちゃんにとっては危険な食べ物もあります。

今回は「ペットと中毒」をテーマに書き綴ってみました。

ご存知ですか?「チョコレート中毒」

人にとっては、大人も子どもも大好きなチョコレート。
しかし、ワンちゃんにとってチョコレートの摂取はリスクがあります。

カカオに含まれる「テオブロミン」という物質が下痢、嘔吐、発熱、興奮、頻脈、不整脈、多尿、痛、痙攣など多岐にわたる症状を引き起こします。

ワンちゃんがチョコを食べたからといって必ず中毒症状が出るわけではありませんが、数時間から半日ほどで症状が出ることが多いと言われていますので、特にカカオ濃度が高いチョコレートを食べているのを見つけたら、お早めの受診をおすすめします。

秋の味覚と相性の良い「ネギ」も、ワンちゃん・猫ちゃんにとっては危険!

玉ねぎ、長ねぎ、ニンニクなどには、赤血球を破壊する「アリルプロピルジスルファイド」という物質を含んでいます。
加熱をしていても毒は消えないため、ワンちゃん・猫ちゃんにとっては注意が必要です。
ハンバーグ、肉じゃが、カレーなど玉ねぎが入っている料理は多いので、食べてしまうリスクが多いように思います。

元気喪失、食欲不振、嘔吐や下痢、呼吸が早くなる、貧血や血尿といった症状が出る場合が多いので、万が一に備え、覚えておくとよいかもしれませんね。

気づかないうちに食べていた、というケースも

「チョコレートやネギ類を、ワンちゃんや猫ちゃんに食べさせてはいけない」ということをすでにご存知だった、という飼い主さまも多いかもしれません。
ただどちらも人にとっては日常的に食べることが多い食べ物ですから、気づかないうちに食べていたというケースもあります。
また「ブドウ」や「アボカド」などほかにも中毒リスクのある食べ物もあります。(詳しく知りたい方はぜひご相談ください)

「中毒かな?」と思い、かかりつけ医に連絡する際は「何を」「何時間ぐらい前に」「どれぐらい」食べたかをお伝えいただければと思います。